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日本とウィーン
の響き
2023 年12月
10日19:30
ウィーン楽友協会
大ホール

 


金剛流御詠歌

 

ようこそ 

日本とウィーンの伝統と文化を越え、音楽の真髄により、両世界を融合させた特別なコンサートのご案内

 

日本古来の神秘的な仏教音楽「御詠歌」祈りの響きとウィーンの時代を超越した
クラシックの優雅な響きが出会い、新たな音楽を生み出す。

コンサート前半で、日本全国より金剛流御詠歌教師有志一同が集まり、

仏教の御詠歌を演奏します。またウィーンを代表するアーティストであるエッグナー・トリオと

ユーリー・レヴィッチが魅惑的な演奏によってシューベルトとクライスラーの美しい音楽の世界へ誘います。

 

後半では両世界の音楽が合体し、皆さんが一緒に新しい音楽を生み出す。

ハイライトはオーストリアを代表する作曲家ヨハネス・ベラウアーとバイオリニスト兼作曲家

ユーリー・レヴィッチが両世界観からインスピレーションを受け、特別に作曲した新曲をお届けします。

ヨハネス・ベラウアーは御詠歌より「八葉」と「観音大慈」の二曲を金剛流御詠歌教師とエッグナー・トリオ

のために合奏曲として編曲し、またユーリー・レヴィッチは今回のために特別に新曲「UNITY」を制作しました。

本公演の全出演者で初演奏します。

 

ぜひ、音楽の「新世界」をお楽しみ下さい。

出演者


日本側    金剛流御詠歌教師有志一同
ウィーン側  Yury Revich, Eggner Trio, Johannes Berauer

プログラム

第1部 両界の紹介

金剛流御詠歌 (御詠歌)

披露株

露地の偈

庭讃

入堂

般若心経

散華

エッグナー トリオ

フランツ・シューベルト ノクターン 

ユーリ・レビッチ

フリッツ・クライスラー

レシタティヴォ

リーベスライド

ユーリ・レビッチ  プレリュード no. 1

​休憩

第二部 融合

合唱団​ 

金剛

古賀一弘とエックナー トリオ ​舞踊古賀弘

観音大慈

​編曲ヨハネス ベラウアー

合唱団とエックナートリオ

八葉

編曲 ヨハネス ベラウアー

合唱団

万灯万華和讃

舞踊 吉原昌子 高祖彩恵子 滝山隆心

全員

​ユニティ

 ユーリ レーヴィチ

arr. バチスト カピタンヨ

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御詠歌

真言宗と京都仁和寺

この合唱団は真言宗の僧侶で構成されています。真言宗は日本仏教の宗派の一つで1200年以上続く宗派です。

合唱団の総本部は京都の仁和寺です。日本の仏教徒にとってとても重要な寺です。合唱団は仏陀を称え、人々の幸せを願う「御詠歌」を合唱し祈りを捧げています。「御詠歌」は今から約1000年前に誕生した巡礼歌を起源とした仏教音楽です。

日本仏教には古より聖地や霊場の寺院を順に参拝する巡礼が盛んに行われてきました。この巡礼時に祈りを込め歌われてきたのが「御詠歌」です。

そのため「御詠歌」は僧侶と庶民の両方によって歌い継がれ、両方の影響を受けているため歌詞は仏教経典から来ているものや人々の願いが込められたものもあります。そのメロディーは人々を苦しみから救い、やすらぎを与える仏陀の無限の愛が表現されています。巡礼歌より発展した「御詠歌」は、現在、真言宗特有の儀式でも歌われます。

本公演では日本全国の寺院より集まった50人の僧侶が御詠歌を披露します。彼らは御詠歌教師と呼ばれ自己研鑽に努めながら各地で御詠歌の普及と後進の指導を行っています。

彼らが歌う心安らぐ美しい合唱曲は、静寂の中に日本仏教の神秘的な世界を垣間見ることができます。またコンサート冒頭では太鼓や法螺貝が会場を盛り上げ、京都・仁和寺の門跡(住職)による特別な仏教儀式も執り行われます。

イタリア、イギリス、アメリカ (カーネギー ホール) など、他の多くの国の聴衆がこの仏教音楽に魅了されたように、皆様もこの素晴らしい体験をどうぞご期待ください。

世界遺産「仁和寺」は仁和4年(888)に宇多天皇により創建された真言宗御室派の総本山です。創建以来、明治時代に至るまで皇族が門跡(住職)を務める皇室とゆかりの深い寺院です。

境内には御所の紫宸殿を移築した金堂(国宝)をはじめ五重塔(重要文化財)や観音堂(重要文化財)などの建造物が並びます。

また桜の名所でもあり、背丈が低い遅咲きの「御室桜」の林はその美しさから国の名勝に指定されています

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​企画紹介

音楽が持つ特有の調和化する力により、文化、概念、宗教を越えた2つの音楽世界が出会い融合し生み出される素晴らしいコンサート「日本とウィーンの響き」をご紹介させてください。

 

今回の企画は日本の宗教音楽「御詠歌」とウィーンのクラシック音楽を組み合わせた音楽のコンサートという、初の試みであり、とても難しいものでした。しかし、素晴らしいアーティストたちに参加していただいたことにより、想像以上の素晴らしい企画が生まれました。

 

日本は私にとって第二の故郷として特別な場所であり、特に音楽の分野で人々を繋ぐお手伝いが出来ることは私の最大の喜びです。

以前から日本の御詠歌の魅力を知っていましたが、日本から楽友協会で金剛流御詠歌コンサートをできないかという相談があった時はとても嬉しく思いました。

しかし、こちらで全く知られていない音楽なので特に集客面が心配でした。そこで地元アーティストとの共演について思案したところ幸いなことに、ヴァイオリン兼作曲家であるユーリー・レヴィッチ、エグナー・ピアノトリオそして作曲家であるヨハネス・ベラウアーからとても好意的な反応があり、インスピレーションが大いに湧き上がり、真の芸術的ビジョンが明確となり、この素晴らしい企画が誕生しました。

まったく異なる2つの音楽世界が出会い融合し生まれた新しい音楽の世界をお届けする一夜限りの特別なコンサートです。音楽の持つ力と本質をお見せします。

 

ここに至るまで日本の仏教音楽「御詠歌」にどういった西洋音楽を選択すれば良いのか、何度も全員で話し合いました。私の中では西洋宗教音楽の代表であるバッハの曲などが選ばれるかと考えていましたが、6月にウィーンで打ち合わせを開いた結果、驚いたことに、バッハの曲ではなく、シューベルトとクライスラー、そしてユーリー・レヴィチの曲が選ばれました。

そして同時に画期的な二部構成プログラムも完成しました。前半ではアーティストたちが自身の音楽を披露し、後半では両方の世界が融合し、新しい音楽の世界が誕生することにより、皆様に心からこのコンサートを楽しんでいただけるでしょう。

 

日本とウィーン、双方の素晴らしいアーティストチーム、彼らのビジョンと熱意、そして最後に彼らがステージで披露するこの特別な音楽の祭典にぜひご参加ください。

真のクリスマスの精神で、多くの人が集まり、ご一緒に楽しんでいただけると何より嬉しいです。

 

加藤ギセラ

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アーチストの声

作曲家ヨハネス・ベラウア

この本格的な日本の仏教僧合唱団の伝統的な御詠歌コンサートに協力できることをとても嬉しく思っています。

 

私の作曲・編曲のベースとなった「八葉」と「観音大慈」の2曲は、その音色や情感が新鮮であると同時に、驚くほど親しみやすいものでありました。

 

2つの文化の音楽を結び付けるということは、常にお互いに近づき、聴き合うことを意味し、そして、私たちの人間性の核心が似ていることを教えてくれます。

 

音楽はこの知識を驚くほど迅速かつ直接的に具体的なものにすることができるため、文化が異なる国同士を結び合わせる最高の架け橋になると考えます。

 

私は大きな熱意と敬意を持ってこの素晴らしいプロジェクトに取り組み、この特別な出会いのために作曲・編曲を行ないました。

クリストフ・ヨハネス・エッグナ

我々のコンサートプログラムは、まったく予期せぬ形で実現することがよくあります。その一つが今回のコンサート「日本とウィーンの響き」です。

 

ある日、加藤ギセラさんから、御詠歌とのコンサートに参加しないかという相談がありました。日本の仏教の合唱団と西洋音楽を組み合わせたこの画期的なプロジェクトは、最初の瞬間から私たちにインスピレーションを与えました。

 

御詠歌の賛美的で高揚感のあるサウンドに合わせて、フランツ・シューベルトのピアノ・トリオのための前奏曲と外向的なアダージョ・ノットゥルノを演奏します。

 

作曲家でエグナー・トリオの長年の友人であるヨハネス・ベラウアーは、2曲の御詠歌をピアノ・トリオに編曲し、日本とウィーンの声を調和のとれたものに統合します。

ヴァイオリニストのユーリー・レヴィッチは、フリッツ・クライスラーの作品と自作曲で、西洋の他の声を補強しています。ヴァイオリンとピアノのための作品のほか、プログラムの最後にステージ上のすべての音楽家が団結して大きな統一された音の塊を形成する作品を披露します。

作曲家兼バイオリン

ユーリ・レビッチ

この特別なコンサートのために制作した幻想的な楽曲「Unity」では、複雑なダンスが繰り広げられます。

伝統的な御詠歌合唱団の声が現代的なささやきと融合し、時の試練に耐えるスピリチュアルな体験を生み出します。

ヴァイオリンのソロが感情の糸を紡ぎ、ピアノトリオのハーモニーが内省のキャンバスを描きます。

作品が展開するにつれて、これらの要素が組み合わさって、つながりを語る芸術的な交響曲が生まれます。

分断された世界において、ユニティ(一つになること)は私たちに共通する人間性を力強く思い出させ、過去からの反響と現在の音の間の神聖なつながりを探求するよう誘います。

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真言宗御室派管長 総本山仁和寺門跡 御室金剛講総裁 瀬川大秀

 

 来る令和5年12月10日、オーストリア ウィーンの楽友協会に於いて開催されます金剛流御詠歌初のヨーロッパ公演に私も出演させていただく運びと成りました。

 ご詠歌には、お大師さま(弘法大師空海)の御教えを分かりやすく説かれた歌詞が多く、お唱えすると不思議と心が安らぐ、そんな力があるように思えます。

 今より遙か遠き千百数十年前、宇多天皇様が仁和寺を開かれ、自らがお大師さまを尊崇され、仁和寺より人々の幸せを祈られました。時は流れて昭和3年、その仁和寺を中心とした御室派の大本山天野山金剛寺より金剛流流祖と成られる曽我部俊雄和尚が高野山に上られ、金剛流御詠歌を大成されました。

 それから間もなく百年を迎えるにあたり、高野山や仁和寺、大覚寺、醍醐寺といった宗派を超えた金剛流詠歌教師の有志50名が、音楽の都と言われるウィーンにて、西洋の一流の音楽家と一緒に日本で生まれた宗教音楽『御詠歌』のコンサートを開催するとの申し出に、私も心動かされ、ウィーン公演に出演する決意を固めた次第です。

 私は日本で生まれた伝統ある宗教音楽『御詠歌』を世界に発信し、後世に伝承していきたいと願っております。

 どうぞ一人でも多くの方にその魅力に触れていただき、御詠歌の世界に足を運んでいただきたく存じます。

住所

Schuettaustrase 62/40

1220 ウィーン、オーストリア

www.katoconnections.com

電話

+43 676 900 6120

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